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ヘッジファンドの投資手法には、さまざまな投資手法があります。ここでは、ヘッジファンドが使う投資手法のうち代表的なものを紹介します。

ヘッジファンドの投資手法(グローバル・マクロ)

  1. ヘッジファンドは悪か?
  2. グローバル・マクロ戦略の対象は、世界!
  3. グローバル・マクロのヘッジ


ヘッジファンドは悪か?

90年代のヘッジファンドというと、グローバル・マクロ戦略を活用する大手ヘッジファンドが代表格でした。

それまでのヘッジファンドが金融の舞台裏で活躍していたのに代わり、この時代に一気に舞台中央で脚光を浴び始めたのです。しかし、当初の評価は、ハイ・リスク、ハイ・リターンという決してよいイメージのファンドではありませんでした。

なかでも1992年に英国政府の為替介入に対抗して、イギリスの通貨であるポンドを空売りし、一晩で15億ドル(なんと、約1,500億円!!!)を稼いだといわれる伝説の投資家ジョージ・ソロスは有名です。

このような理由で、グローバル・マクロという投資戦略は、リスクが高いヘッジファンド戦略というレッテルが貼られてしまいましたが、実際に98年に大型破綻して注目を集めたのはLTCMという債券レラティブ・バリュー戦略だったのです。

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グローバル・マクロ戦略の対象は、世界!

ヘッジファンドの代名詞とも言えるグローバル・マクロ戦略の一つの特徴は、その収益への貧欲さでしょう。

グローバル・マクロでは、世界中どの市場でも、どの商品でも相場のあるものであれば全て収益チャンスとして投資対象にしてしまうというくらい貪欲に収益を追い求めます。

そのため、ときには株式ロングショートや様々な裁定取引の手法なども利用します。ただ、定量的・統計的システムは情報のツールとして活用しますが、あくまでも人為的判断で運用します。モデルが自動的売買をするようなシステム運用ではありません。

運用判断は経済や政策というマクロの判断から生じて、その判断を反映する運用の実行は様々な債券、株式や為替という個別金融商品へ向かいます。

現在の経済動向や政策的背景とそれに伴う資本のフローを分析することがその出発点です。

その資本の流れは、ある国の経済的・政策的要因で流出あるいは流入するかもしれません。また、債券市場に保有されていたお金が、景気回復で株式市場へ流出するかもしれませんし、債券や株式というカネの世界から、商品に流れるかもしれません。

このようなマクロ判断から、どの市場に影響を与えるかを判断し、その判断を有効に表現できるような金融・産物商品に実際に投資をするというのがその手法です。

株式ロングショートは、一企業の潜在的価値と市場時価の差に収益チャンスを見つけるミクロ戦略ですが、グローバル・マクロの場合は、世界における国や商品に、その潜在的価値を見出そうとし、そこで市場時価との差があるという結論であればポジションを取るというまさにマクロ戦略なのです。

基本的に、この資本フローに基づいた収益チャンスを発掘する戦略なので、市場中立型や裁定取引型というより為替、金利、株式、産物商品などの市場方向性に賭ける戦略で、ダイレクショナル戦略ともいいます。

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グローバル・マクロのヘッジ

では、グローバル・マクロ戦略はどのように「ヘッジ」をするのか?

その一つは、徹底的に情報にこだわるということです。

例えば、誰よりも先に多くの優れた情報を手に入れるということです。これは、情報の有利性が、最も有望なヘッジになるという考えです。

二つ目は分散投資です。

広大なマクロ判断から資本フローが生じると思っても、それを一つだけの商品やポジションに賭けることはしません。したがって、グローバル・マクロのポートフォリオは、かなり複雑です。

最後に、基本的に流動性が高い商品に投資することです。

頻繁に売買するというスタイルや、すぐに転売する必要性がなくても、何かあったときには、ポートフォリオを短期間に軽くできるということがグローバル・マクロ戦略のリスクマネジメントの考え方だからです。

流動性が高い商品に投資しているということであれば、基本的にわかりやすい商品に投資していることにもなります。どうやって儲けたか?どうして損をしたか?これが極めて説明しやすい戦略です。

「運用モデルがこのような市場環境を想定していなかった」「この複雑なデリバテイブ商品の時価評価が実はずれていた」など、投資した内容が、実際にはよくわかっていなかったという説明責任の欠落の問題は、グローバル・マクロには存在しないのです。

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