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ヘッジファンドの投資手法には、さまざまな投資手法があります。ここでは、ヘッジファンドが使う投資手法のうち代表的なものを紹介します。

ヘッジファンドの投資手法(商品先物系ヘッジファンド

最近、日本でもよく聞かれるようになったヘッジファンドの一つに、商品先物投資ヘッジファンドが存在します。おなじみのマン社やクアドリガ社などはこうした商品先物ヘッジファンドです。

ここでは、急速に注目を集めている商品先物ヘッジファンドについての説明を行います。マンやクアドリガを買おうと思っている方は、特にご一読いただければと思います。

  1. 商品先物ヘッジファンド=CTA
  2. 最大の特徴はコンピュータによるシステム売買
  3. 「トレンド・フォロー型」と「リバージョン型」
  4. 商品先物系ヘッジファンドへ投資をするときに気をつけること


商品先物ヘッジファンド=CTA

最近日本も聞かれるようになってきたヘッジファンドが「商品ファンド」系のヘッジファンドです。これは、CTAと呼ばれますが、CTAとは、英語のComodity Trading Advisor の略称です。

このヘッジファンドは、原油、穀物、金属などだけでなく、金融先物(株式・債券・為替)も運用対象としています。

そういう意味では、グローバル・マクロ戦略と同じように、市場方向性で利益を上げる運用手法だということができるでしょう。ただ、グローバル・マクロ戦略と違う点は、基本的に運用対象は上場先物のみで、現物商品をポートフォリオに組み込むことはないという点です。

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最大の特徴はコンピュータによるシステム売買

そして、このヘッジファンドの最大の特徴は、「システム」によって売買の判断をする点です。したがって、CTAにおいて、人為的判断が入り込むのは執行する際の微妙な裁量のみなのです。

そのため、CTAは他のヘッジファンド戦略と比べると月次パフォーマンスの変動が比較的高くなります。

1カ月で20%近く上がったと思って喜んでいたら、次の月に10%ぐらい下
げてしまったというような強烈な変動も珍しくはありません。ですから、何が何でも資産の目減りを防ぎたい投資家、短期の運用の成果に一喜一憂する投資家には向かないということも言えるかもしれません。

しかし、CTAはその他ヘッジファンドとのパフォーマンスと相関性が低いということで近年、注目を浴び始めています。

つまり、CTAは純粋な市場方向性システム売買なので、ファンダメンタルズを人為的に分析するマクロやミクロ運用手法、あるいは市場中立型や裁定取引というヘッジファンド戦略の調子が悪い時期でも、好調なパフォーマンスを出してくれる可能性があるのです。

そのため、単独でCTAに投資するのは避けたいというような投資家にも、ポートフォリオの一部としてCTAを組み入れるという動きがひろがりつつあります。

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「トレンド・フォロー型」と「リバージョン型」

CTAの売買システムのモデルは、もちろん企業秘密であり、その詳細な内容を情報開示することはまずありません。「ブラック・ボックス」といわれるゆえんです。

ただし、CTAを単純に種類分けすると2つのタイプに分けることができます。

1つ目は、「トレンド・フォロー型」と呼ばれるものです。

これは、商品相場のトレンドに複数のシグナルが確認できるたびにポジションを足していくようなシステムです。ファンダメンタルズ分析など他の手法では現在の時価では商品が割高すぎる、割安すぎるという判断でポジションを閉じても、トレンド・ファロー型の場合は、トレンドが継続すればポジションは継続するので、相場のバブルや大きなショックには大変強い傾向があるのです。

相場の大きい動きを取りにいくのがこのシステムの魅力ですから、小回りを利かせられないというマイナス点もあります。そのため、大きなトレンドが出ている相場のときには、素晴らしいパフォーマンスを出しますが、小幅なレンジ相場で行ったり来たりしている場合は、「騙し」のシグナルが出て、パフォーマンスが落ちることがあります。

トレンドフォローという性格上当然のことですが、底値を買つたり、高値を売ったりは不可能なシステムだと言えるでしょう。

2つ目は「リバージョン型」と呼ばれるものです。

これは、相場が「行き過ぎた」場合に平均的トレンドに収束するという考えで、このシステムのほうが、小回りが利いて小幅なレンジ相場に適しています。ただ、大きなトレンドが出ると買いや売りが出るタイミングが早すぎてしまうという欠点もあります。

実践的には、この2つのスタイルを組み込んだモデルが一般的だとされています。例えば、基本はトレンド・フォロー型で、そこにリバージョン型も組み込むようにして的確な「利食いシステム」を導入するようなCTAヘッジファンドもあります。

あるいは、市場のボラティリティ(変動率)を考慮して、この変動率が高まるようであれば、ポジションを少なめに削っていくようなシステムもあります。

したがって、こうした商品系ヘッジファンドは、いかに優秀なシステム(コンピュータのプログラム)を持っているかという点が非常に重要です。たとえば、有名なMAN社では、過去200年ものロンドン市場の砂糖相場のデータを持っています。このように、どれだけ詳細なデータを持っているかという点もシステムの優秀さに関わってくると考えられます。

また、投資に際しても、そのシステムの特徴がどのようなものなのかという点(たとえば、リターンを大きくするために変動幅が大きく設計されているか、安定的なリターンを求めるために変動幅を小さく押さえて設計してあるかというような点)を理解した上で投資するということが大切です。

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商品先物系ヘッジファンドへ投資をするときに気をつけること

以上のように、CTAは、近年、ヘッジファンド投資のポートフォリオの一角を占めるべき有望な候補となってきました。

ただし、CTAヘッジファンドだけのポートフォリオには落とし穴があるのも事実です。

それは、要するに人為的判断ではなく、モデルなので、似たような前提で組み立てられたヘッジファンドであれば、売買のシグナルがほとんど同じようなタイミングで出てしまうという点です。

複数の商品ヘッジファンドに投資をするときには、そのCTAの内容に気をつけて分散投資しないと意味がなくなってしまう可能性があります。そのため、CTAをポートフォリオで分散投資する際には、その各ヘッジファンドのモデルが立っている前提や運用方針をしっかりと見極めて、そのモデルが重ならないように注意することが重要です。

その点をしっかりクリアすれば、ヘッジファンド投資として非常に有望な投資先だと考えることができると思います。

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