元本保証型ヘッジファンドを薦める理由
ヘッジファンドによる元本保証型ヘッジファンドは、有名ヘッジファンド会社から、毎年数本売り出されています。
しかし、なぜ今、元本保証型ヘッジファンドがお勧めなのでしょうか?
ここでは、日本の現状を振り返りつつ、元本保証型ヘッジファンド投資の妙味について考えます。
激変する経済環境!
日本では、経済の質が変化して、過去のような右肩上がりで成長する経済はすでに終わりを告げています。そうした現在の状況では、長期の投資はリスクを高める危険があると言えます。
株式でいえば、個々の銘柄が時代に合っているかどうか、あるいは経営者の質はどうかという要因が問われ、それが株価に反映される時代なのです。
さらに情報の量と質という意味でも、現在は過去とは比べものにならない投資環境が実現されています。
その辺のおばちゃんが世界中の投資情報を自宅にいながらにして入手することができる時代になってしまっているということをキチンと自覚する必要があります。
当然、株式市場の投資姿勢も、どうしても短期に傾きがちになると言わざるを得ません。
また、そのような株式を組み入れたり、あるいは同じ商品を長期にわたって観測し、投資していくタイプのヘッジファンドは中期投資の対象となるでしょう。
国公債などは長期ともいえますが、昔と違って企業会計が時価会計原則を適用すると、国公債といえども金利動向により変化します。
したがって、金利が上昇するような局面では何かにへッジするか、金利先物や国債先物にヘッジする必要性が生じてくるのです。
しかしこれには専門的な金融知識が必要で、相当に経験を積んだ人でなければ、そう簡単に手を出すことのできるものではありません。
以上のようなことから考えても、これからの個人投資家による投資は、短期決戦の様相を呈してくることが考えられます。
過去、右肩上がりの経済では、株式も投資信託も長期に保有することによりキャピタルゲインを得ることができました。
しかし右肩下がり、少なくとも高度経済成長期のような経済成長が望めない現状では、日本株式の長期投資は勧められません。
たとえば投資信託の場合も、長期と言っても5年を目安にした方が良いでしょう。それも、1年ごとに投資戦略を練り直す必要も出てくると思います。
元本保証の安心感
そこで脚光を浴びることになるのが、「商品系元本保証型ヘッジファンド」です。
このヘッジファンドは、もともとゼロサムの世界である商品取引や先物取引を投資舞台とするだけに常勝は非常に難しいものです。
それだけに短期決戦の積み重ね。上昇相場に入っても必ず節々で利益を確定し、次にまた利益を追うという細かな取引が中心とならざるを得ません。
がわずか0.数%という1回の利益の積み重ねと、トレンドが大きく動いたときには利益を確保していく投資方法です。
こうした投資手法をとる理由はヘッジのためですが、もともと株式投資とは、相場への取り組み方が異なっているのです。
株式型の投資信託は経済が上向くことが前提なので、経済が上昇しさえすれば誰でも儲けることができます。
ところが商品系のヘッジファンドは、最初にヘッジありき。つまり、損をしないということが前提となっています。
相場は危険なもので、損をすることも多いから、利益が確定したときには素早く利益を懐にしなければならないというわけです。
右肩下がりの経済下にあって、どちらが好ましいかといえば、言わずもがなでしょう。
この商品系ヘッジファンドであれば、その投資戦略を考えても、最低5年は我慢して持っておくべきです。
肝に銘じておかなければならないのは、投資期間が短い場合は、一時的に損失が出ることもあるはずです。しかし、日本の最近の投資信託のように、誰もが大損するということはあまり考えられません。
最悪、運用成果がマイナスになってしまった場合でも、元本保証型であれば、満期まで待てば元本は戻ってきます。
ここまで考えれば、日本の投資信託とどちらが安心か、それは考えるまでもないでしょう。
中には140%元本保証型も!?
このような元本保証型ヘッジファンドには、ドル、ユーロ建て以外にもNZドル、オーストラリアドル建てのヘッジファンドもあります。
びっくりしますが、そうしたヘッジファンドの中には、満期まで待てば120%、あるいは140%保証というものも存在するのです。
このように聞くと、一見眉唾に思えますが、このヘッジファンドの秘密は時問と投資する国債の金利にあるのです。
現在のNZドルやオーストラリアドルなら国債金利は、10年もので6%程度。
この金利であれば、利息を計算すると10年たてば十分利益を還元できるという仕組みなのです。
もちろん、元本保証型ヘッジファンドは、投資資金のかなりの部分を国債で運用するため、大幅なリターンは期待できない可能性もあります。
しかし、安全で、しかももしかしたらかなり大きなリターンを期待できるということを考えれば、特にヘッジファンドへの投資初心者にはお勧めの商品だと言うことができるのではないでしょうか。